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各国登山事情

アンナプルナⅣ

ヒマラヤ

 アジア大陸の中央に東西3500㎞に渡って広がる山脈が、ヒマラヤ山脈です。主にネパール、中国チベット、インド、パキスタン、ブータンの5カ国にまたがり、世界の7000m以上の山は全てこの山脈にあります。

 ヒマラヤの中心にあり、最も登山が盛んなのがネパールです。おそらく皆さんのヒマラヤのイメージもネパールではないでしょうか。世界最高峰エベレスト8848mを始めとして、世界に14座ある8000m峰の内8座がネパールにあります。
 1950年から始まったネパールの登山は、エベレストの初登頂など欧米や日本の登山隊によって行われ、国家の威信をかけた大登山隊や、世界の一流登山家だけの時代を経て、現在は一般の登山者のためのシステムが確立していて、ヒマラヤで最も登山しやすい国になっています。
 特にシェルパ族を中心としたネパール人の山岳ガイドは、高所に強く、とても優秀です。以前から登山技術が低いことが懸念されていましたが、今年からアジアで2番目に国際山岳ガイド連盟に加盟したので、技術力も向上していくでしょう。

  主な山岳
   エベレスト8848m ローツェ8516m ダウラギリ8167m マナスル8163m 
   アンナプルナⅣ峰7525m ガネッシュ・ヒマール7429m ランタン・リルン7245m
   バルンツェ7129m ヒムルン・ヒマール7126m ガネッシュ・ヒマール7429m
   チュルー6584m メラ・ピーク6473m ニレカ・ピーク6186m
   アイランド・ピーク6160m ロブチェ・ピーク6145m など 
   その他、7000mも6000mも多数あります。

 中国のチベット自治区は、ネパール、インド、ブータン、パキスタンと国境を接し、最大の面積を有し、ヒマラヤ山脈の中心にあります。
政治的に不安定であり、2008年の北京オリンピック以降はなかなか登山しにくい状況が続いています。昨年の秋にも問題が発生して、今のところ外国人の入域が制限されています。今後も、状況を見ながら計画を建てていくしかありません。
 チベット登山協会も、チベット人の山岳ガイドも、優秀とは言い難く、殆んどの公募登山隊は、ネパールから入山し、ネパール人の山岳ガイドやコックを連れて登山をしています。

  主な山岳
   チョモランマ(エベレスト)8848m チョーオユー8201m シシャパンマ8027mなど
   その他、7000mも6000mも多数あります。

 チベットの北に位置し、ヒマラヤではありませんが、アジアです。チベットと同様に、入山しにくい状況が続いています。
 チベットと同様に、ウィグル人の山岳ガイドも、あまり優秀ではありませんが、ネパール人を連れていくのが、難しい地域なので、ウィグル人の山岳ガイドを雇用します。

  主な山岳
   ムスターグアタ7546m など
   パキスタン国境には、K28611m、ブロード・ピーク8051mなどがありますが、
   あまり一般的ではありません。
   その他、7000mも6000mも多数あります。  

 カシミールからシッキムまで、長年、登山許可の取得が難しく、入域が制限されている地域も多く、なかなか登山しにくい国でしたが、近年、国境地域を含めてどんどん解放されていて、今最も注目されている国です。
 ネパールに比べて人が少なく、静かな登山が楽しめます。一昨年から始まった新しい登山許可システムは、非常に簡単で、特に6000m峰は、とても登り易くなりました。これからも、新しい山をご紹介していきます。

  主な山岳
   カンチェンジュンガ8586m ナンダ・デヴィ7816m カメット7756m
   ヌン7135m クン7077m ルンサール・カンリ6662m シブリン6543m
   その他、7000mも6000mも多数あります。
   ただ今、いろいろ調査中。

 2001年以来、政情が非常に不安定で、入国することが困難になっています。バルトロ氷河を初め、8000m峰5座を有する魅力的な国なのに、とても残念です。ただし、この数年アメリカの公募登山隊は、戻っているようなので、来年あたり公募登山隊が募集できるか調査中です。
 パキスタン人の山岳ガイドは、ポーターとしては優秀ですが、山岳ガイドとしては、あまり優秀では無いので、やはりネパールから山岳ガイドを連れていって登山します。
 
  主な山岳
   K28611m ナンガ・パルバット8125m ガッシャブルムⅠ峰8068m
   ブロード・ピーク8051m ガッシャブルムⅡ峰8032m スパンティーク7027mなど。
   その他、7000mも6000mも多数あります。
   良い6000m峰を只今調査中。

 1994年から6000メートル以上の山への登山は地域の宗教信仰に反するとして禁止されています。登山できません。

  主な山岳
   ガンカー・プンズム7535m チョモラリ7314m 
   その他、6000mも多数あります。


アンデス

 南アメリカ大陸の西側に沿って、南北7500km、幅750kmに亘る世界最大の褶曲山脈です。山脈はベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリの7カ国にまたがっている。200座を越える6000峰をがあります。
 6000mを越える各国最高峰、アルゼンチンのアコンカグア6959m。エクアドルのチンボラソ6310m、ぺル-のワスカラン6768m、ボリビアのサハマ6549m、チリのオホス・デル・サラド6893mの5座を南米五大峰と呼んでいます。

 ベネズエラ西部のメリダ南部にあるメリダ山脈は、東西に20km程度の大きさです。最高峰ピコ・ボリーバル4979mには、世界最長最高所のケーブルカーが掛かっていて、麓のメリダ1500mから4800mまで一気に上がることができます。
 ベネズエラ東部には、有名なギアナ高地があります。アンデス山脈では無いですが、3000m級のテーブル・マウンテンが林立しています。エンジェル・フォールのあるアウヤン・テプイ2560mや、ブラジル最高峰ネブリナ3014m、失われた世界のロライマ2810mなどがあります。











 アンデス山脈の最北端サンタマルタ山脈、コクイ山脈、ロス・ネバドス山脈、ワイラ山脈の4つの小さな山脈があります。各山脈には5000m以上の山があり、氷河が形成されています。
 最高峰ピコ・ボリーバル5775mはサンタマルタ山脈にありますが、治安が悪くなかなか近づく事ができません。比較的治安が良いのは、コクイ山脈、ロス・ネバドス山脈で、数年前から少しづつ登山者が入るようになっているようです。
 

 赤道直下に位置するエクアドル。南北300㎞に、4000m以上の火山が22座、点在しボルケーノ・アベニュー(火山通り)と呼ばれています。そのうち5000mを超す高峰は9座あります。
 最高峰チンボラソは標高6310mです。とても大きな山で、地球の地核から計測すると世界最高峰であり、1800年ごろまでは、本当に世界で最も高い山と信じられていました。
 主な高峰は街から近く、5000m近くまで車でアプローチできる山も多いので、効率良く高所登山ができます。麓には温泉が沸いていて、赤道直下の標高3000m前後に広がる村々は、常春と呼ばれ年中温暖で快適な気候です。
 数年前に、南米で2番目に国際山岳ガイド連盟に加盟して、山岳ガイドの質は年々向上していて、登山し易い環境が整いつつあります。
  主な山岳
   チンボラソ6310m コトパクシ5897m カヤンベ5790m アンティサナ5758m
   イリニサ5245m など

 氷河を有する雄大な6000m峰が集中しているのがペルーです。 
 最高峰ワスカラン6768mを有するブランカ山群は、東西50㎞南北200㎞に渡り6000m峰25座を抱える、南米最大の山群です。ユネスコ世界遺産にもワスカラン国立公園として登録されています。6000mの鋭鋒が連なり、ガイドも優秀、街からも近く、食事も美味しく、温泉も沸いている。世界一快適な高所登山のフィールドです。
 その隣にあるワイワシュ山群も6000mの鋭鋒が10座連なり、最高峰イエルパハ6632mは、ペルー第2位の高峰です。全ての山が尖っていてとても美しいのですが、一般登山者が登れる山は極めて少ないです。
 有名なマチュピチュやクスコ周辺には、アウンサンガテ6372mがあるビルカノータ山群とサルカンタイ6264mがあるビルカバンバ山群があります。
 南部のアレキパの周辺には、ミスティ5825m、チャチャニ6075mなどの火山があります。ボリビアの南部から連なるオクシデンタル山群の北端に位置し、その他に4座の6000m峰があります。雪は殆んど無い砂漠の山で、簡単に6000峰登山ができます。
  主な山岳
   ワスカラン6768m イエルパハ6632m ワンドイ6395m アウンサンガテ6372m
   チョピカルキ6345m シウラ・グランデ6344m サルカンタイ6264m 
   サンタクルス6241m コパ6188m チャクララフ6112m チャチャニ6075m 
   キタラフ6036m トクヤラフ6034m アルテソンラフ6025m ラサック6017m
   ミスティ5825m アルパマヨ5947m ピスコ5752mなど

 世界で最も高い首都ラパスは標高3700m。ラパスを囲むように聳えるレアル山群は、南北150km、東西30㎞に4座の6000m峰と15座の5000m峰が立ち並びます。ラパスの谷の向こうに聳えるイリマニ6438mや、ラパスから車で2時間の距離にあるワイナポトシ6088mなど、どの山もラパスから簡単にアクセスでき、ラパスに滞在しながら効率良く登山ができます。
 ボリビアの最高峰サハマ6542mは、南部のオクシデンタル山群にあります。チリ国境に向けて9座の6000mが聳える大山群で、アタカマ砂漠の北部と接しています。世界最大のウユニ塩湖があります。
 北部チリ国境にはアポロバンバ山群があり、最高峰チャウピ・オルコ6044m他、5座の5000m峰があります。
  主な山岳
   サハマ6542m イリマニ6438m アンコーマ6427m イリャンプー6368m
   パリナコータ6342m ワイナポトシ6088m ウトゥルンコ6008m
   リカンカブル5916mなど

 チリ北部に、南北500㎞東西30㎞に渡って広がるアタカマ砂漠。チリ、ボリビア、アルゼンチン国境にまたがり、南米最大の面積を誇ります。標高4000mを越えるアルティプラーノは、世界で最も乾燥した地域と言われていて、砂と、塩と、湖だけの地球離れした世界が広がっています。
 チリ最高峰のオホス・デル・サラド6893mは、アタカマ砂漠にあります。アコンカグアに次いで南米で2番目に高い山です。周辺のアタカマ砂漠の南部には、約40座の6000m峰が連なり、6500mを越える山も10座を数え、南米で最も高山が集中している山群です。
 首都サンティアゴ周辺のアルゼンチン国境付近にも15座の6000峰と20座以上の5000m峰が立ち並びます。この山群の最高峰は、南米最高峰のアコンカグア6959mですが、国境には無くアルゼンチン側にあります。サンティアゴ周辺の6000m峰は、アクセスが非常に良いので、手軽に高所登山が楽しめます。世界で最も南にある6000m峰マルモレッホ6108mは、サンティアゴから車で2時間の距離にあります。
 チリとアルゼンチンの国境の南部、アンデス山脈の南端には、パタゴニアがあります。最高峰サン・バレンティン4058mは、太平洋に流れ落ちる北パタゴニア氷原に聳える山です。大きい方の南パタゴニア氷原の南淵には、パイネ山群の岩峰群があります。
  主な山岳
   オホス・デル・サラド6893m ピシス6795m トレス・クルセス6748m
   ツプンガト6570m マルモレッホ6108m プロモ5424m
   サン・バレンティン4058m トーレ・デル・パイネ2500m

 

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