今春に予定しておりました「世界最高峰エベレスト登山隊2020チベット」ですが、残念ながら中止いたします。
今日まで実施の可能性を探っておりましたが、中国チベットへの外国人の入国は、4月までに状況が変わる可能性は低いと判断しました。
また、高所順応登山で訪問する予定でしたネパールにも、日本人の入国が困難であると判断しました。
お申込みいただいた方々、ご支援いただいた方々に、お詫び申し上げます。
何卒、ご理解賜りたくお願い申し上げます。
世界最高峰エベレスト
標高8848m。ネパールと中国チベットの国境に聳え、チベット名はチョモランマ。世界の女神を意味します。ネパール名は、サガルマータ。世界の頂上を意味しています。
1953年にイギリス隊のサー・エドマンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによって初登頂されて以来、1970年日本人初登頂、1975年女性初登頂、1978年無酸素初登頂、1980年冬季初登頂など、1980年代までは、国家の威信をかけた大登山隊や、世界の一流登山家だけの領域でした。
しかし、90年代に入り、ニュージーランド人ガイドが中心となり、一般の登山愛好家を対象とした公募登山隊が組織され始めました。当初は、参加者も少なく、登頂率も低く、一般の登山愛好家には厳しいものでした。
そして、2000年代に入ると、世界各国から10隊を超える公募登山隊が組織されるようになりました。装備や酸素器具の性能は年々向上し、長年蓄積されたノウハウを生かした合理的なタクティクスが組めるようになり、この数年は毎年数百人が登頂するようになっています。
危険度も少ない! 渋滞も少ない! 登山環境も整っている! チベット側チョモランマ
90年代以来、エベレストの公募登山隊の多くは、チベット側で登山を行っていました。それは、アイスフォールも、ローツェ・フェイスも無く、危険度が低い事と、5150mのベース・キャンプまで車で到達でき、6400mのアドバンス・ベース・キャンプまでヤクで荷上げできるなど、ネパール側に比べて登山がしやすいからです。
2008年に突然チベットが閉鎖されて、大手公募登山隊の多くは、ネパール側から登山するようになり、ネパール側からの登頂者数は毎年増え続け、昨年(2019年)は過去最多の644人を記録し、大渋滞を引き起こし9人の死者が出たことは、記憶に新しいと思います。
一方、チベット側では一昨年から入山規制も開始され、昨年(2019年)の登頂者数は241人とネパール側の半分以下です。渋滞はありますが、ネパール側程ではありません。
2年前には、舗装道路がベース・キャンプの下のロンブク寺院まで開通し、電気や携帯電話のインフラも整備され、麓にはホテルなども建設され、登山しやすい環境が整ってきています。
ネパール側でも、チベット側でも、目指すエベレスト頂上は同じです。是非、無駄な危険を避けて、確実に、夢のエベレストの頂上を目指してください。
渋滞を避けるための登頂日程
今年は、渋滞対策として登山期間を1週間延ばしました。例年、エベレスト頂上が最も混雑する5月中旬を避けて、あえて5月下旬にエベレスト頂上を狙う作戦です。また、5月下旬の方が、上中旬に比べて暖かく登頂し易いと言えるでしょう。
ヤラ・ピーク5520m高所順応登山
5150mのベース・キャンプへ車で行けてしまうエベレスト登山において、初期の高所順応を、いかにスムーズにするかが、成功の鍵と言っても過言ではないでしょう。チベット入域前に、ヤラ・ピーク5520mに登る高所順応登山を設定しました。5520mの高所を経験してから、2000m台まで降りて十分な休養を取ることにより、順調にベース・キャンプに到達し、最高のパフォーマンスで登山をスタートすることができると確信しています。
登山期間 2020年4月6日(月)~6月3日(水)
ネパール・カトマンズ発 中国チベット・ラサ着 59日間
参加費用 US$66,800.-
(日本-ネパール 中国―日本の航空券や、現地での宿泊施設や移動の手配は含まれていません。)
基本日程
定員 最小2名様 最大4名様
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