残念ながら中止にします。
「世界最高峰エベレスト登山隊2024チベット」募集開始します。
5年振りに中国チベット側のエベレストが解禁します。
以前より指摘されていた入山制限が実施される見通しです。
ますます登りやすくなる中国チベット側のエベレスト。
お問合せ、お申込み、お待ちしています。
標高8848m。ネパールと中国チベットの国境に聳え、チベット名はチョモランマ。世界の女神を意味します。ネパール名は、サガルマータ。世界の頂上を意味しています。
1953年にイギリス隊のサー・エドマンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによって初登頂されて以来、1970年日本人初登頂、1975年女性初登頂、1978年無酸素初登頂、1980年冬季初登頂など、1980年代までは、国家の威信をかけた大登山隊や、世界の一流登山家だけの領域でした。
1990年代に入り、ニュージーランド人ガイドが中心となり、一般の登山愛好家を対象とした公募登山隊が組織され始めました。当初は、参加者も少なく、登頂率も低く、一般の登山愛好家には厳しいものでしたが、2000年代に入ると世界各国から10隊を超える公募登山隊が組織されるようになりました。
近年は、装備や酸素器具の性能は年々向上し、長年蓄積されたノウハウを生かした合理的なタクティクスが組めるようになりました。そして、雇われて登山隊をサポートするだけの存在だったシェルパ達が、自覚を持って自国の山をガイドするようになり、エベレスト登山は大きく変わりました。エベレストが初登頂されてから71年、いよいよあなたが世界最高峰エベレストの頂上を目指す番です。
1990年代以来、エベレストの公募登山隊の多くは、チベット側で登山を行っていました。それは、5150mのベース・キャンプまで車で到達でき、6400mのアドバンス・ベース・キャンプまでヤクで荷上げできるなど、ネパール側に比べて登山がしやすいからです。
2008年北京オリンピックを機に、チベットが外国人に閉鎖されて以来、大手公募登山隊の多くは、エベレストを登山するようになりました。登山許可が取得しやすいことや、中国側に比べて登山料金が安いこともあり、年々登山者数は増えていきました。ネパール側では無尽蔵に登山許可が発給され、登頂日のヒラリー・ステップでの渋滞だけでなく、下部の悪名高いアイス・フォールや、中間部のローツェ・フェイスでも、慢性的な渋滞を引き起こしています。
パンデミック明けの昨年(2023年)には、史上最多478人に登山許可が下りました。シェルパを含めた登山者数は1200人程度でしょう。そして、史上最多死亡者数17人を記録し、改めてネパール側のエベレストの怖さが強調されたシーズンとなりました。潜在的な山の困難さや危険度に加え、ネパールの登山システムなど人為的な要素が大きく影響していると思います。
一方、中国チベット側では、5年振りの解禁に向けて2024年の入山規制が既に発表されています。パンデミック前の2019年でもネパールの半分以下の登山者数でしたが、更に少なくなる見通しです。中国の経済発展に伴い、ベース・キャンプの下のロンブク寺院まで舗装道路が開通し、ベース・キャンプまで電気や携帯電話のインフラも整備されています。2020年には6400mのアドバンス・ベース・キャンプに5Gの携帯電話アンテナが設置され、エベレストの頂上から生中継が実施されたのは記憶に新しいと思います。麓の街にはホテルなども多数建設され、登山しやすい環境が整っています。
ネパール側でも、チベット側でも、目指すエベレスト頂上は同じです。是非、無駄な危険を避けて、確実に、夢のエベレストの頂上を目指してください。
十分な予備日を設定して、天候や、山やルート状況によって、臨機応変に日程を変えられる事が、成功の鍵となります。小さな登山隊(最大定員四名様)なら、小回りが利き、個々人の体調の良し悪しにも対応でき、登頂の可能性を最大限に追及することができます。
一方、エベレスト登山を成功させるには、ある程度の登山隊の規模が必要です。ネパールのエージェントClimbalaya社が運営する登山隊の一部として小さな登山隊を編成するので、先行してキャンプの設営や荷上げなどを行ってもらい、緊急時の対応なども迅速に行う事ができます。
ベース・キャンプや登山中の行動などは独立しているので、大きな登山隊の煩わしさや、外国人との言葉や文化の違いによるストレスを感じることは少ないでしょう。
Climbalaya社は、長きに渡り中国チベットで登山を実践し、CTMA(中国チベット登山協会)とも、緊密な関係を築いてきました。エベレストでもキャンプサイトや登頂順などで、優先的な地位を確立しています。
この10数年のエベレスト登山の傾向を分析した結果、5月15日~25日の10日間に登頂日を設定するのが、成功率が高いと確信しています。天候、ルート状況、体調、他隊の動向など、総合的に判断して、登頂日を決められるように13日間の登頂予備日を設定しています。
ベース・キャンプ5150mから、ヤクに荷物を預け、広大な東ロンブク氷河を歩き始めます。6400mでも、再度状況を調査し判断をして上部に向かいます。氷河のセラック帯に付けられたフィックスロープを辿り7000mのノースコルにキャンプ1を設置します。キャンプ1からは目の前に北壁が迫り、頂上へのルートが一望できます。雪稜を辿り岩場を縫うように7800m付近にキャンプ2を設置、北壁側に周り込みながら登り、北東稜の手前8300m付近の斜面に最後のキャンプ3を設営します。北東稜へ上がり、岩の多い稜線をトラバース気味に登り、短いファースト・ステップ、2本の梯子の掛かっているセカンド・ステップ、優しい岩場のサード・ステップと三つの岩場を越えて、頂上ピラミッドを右から巻いて岩場を登りきれば、緩やかな雪稜の先に世界最高峰の頂きがあります。
最も良い体調で、最も天気の良い日に、最高の状況で、世界最高峰エベレストに登頂しましょう。
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